ネットショップでガス警報器を探してみると、
いろんな疑問が出てきて気になって調べてみました。
都市ガスとLPガスに分けてガス警報器の機能や価格を調べたので、ガス警報器の購入で迷っている人は参考にしてみてください。
ガス警報器の種類は価格で何が違う?
ガス警報器の価格の主な違いは
- 検知対象の種類
- 検知方式
- 外部出力の有無
この3つの違いです。それでも
「とりあえずガス警報器の最低限の機能があって安いのがいい!」
って方はコレになります。
都市ガスの場合
LPガスの場合
これらのガス警報器で問題はないと思います。ですがガス警報器について理解すると、より安心にガス警報器の更新ができると思います。
そこで今回はガス警報器の基礎知識を簡単に紹介し様々なガス警報器について紹介します。
ガス警報器は都市ガス対応とLPガス対応で分かれているので分けて紹介します。
ガス警報器の基礎知識
ここではガス警報器の価格差を知るために、以下の主な違いについて紹介します。
- 検知対象の種類
- ガスの検知方式
- 外部出力とマイコンについて
検知対象の種類について
検知対象の代表的な種類はこの3つです。
- ガス漏れ検知
- 一酸化炭素(CO)を検知
- 火災を検知
ガス警報器は①のガス漏れを軸として以下のように機能が付加されていきます。例外で②の機能だけの商品もあります。
検知対象 | |
商品A | ①ガス漏れ |
商品B | ①ガス漏れ + ②不完全燃焼(一酸化炭素) |
商品C | ①ガス漏れ + ②不完全燃焼(一酸化炭素) + ③火災 |
最近では熱中症・乾燥お知らせ機能などをお知らせする機能を付加している商品もあります。今回は付加価値機能については割愛します。
ガスの検知方式について
ガス警報器の検知方式はセンサーの種類で検知精度や価格に大きく関わってきます。
ここではガス警報器工業会の設置マニュアルに掲載されている検知方式(ガスセンサ)を紹介します。
半導体式センサ
構造が頑丈で長期間安定して動作する。
熱線型半導体センサ
センサの原理は半導体式と同じ。消費電力が小さい。
接触燃焼式センサ
周囲の温度や湿度の影響をほとんど受けず、警報精度が高い。
電気化学式センサ
極めて低消費電力でガスを選択的に検知できる。
外部出力について(マイコン)
ガス警報器には外部出力に対応している機種もあります。
外部出力機能があると
- 戸外ブザー
- マイコンメーター、遮断弁内蔵ガスメーター
- 集中監視盤
など、外部機器との連動が可能になります。すでにガス警報器を設置されている場合は、外部機器との接続があるのか確認する必要があります。
外部機器との接続があるのに買い替えの時に、外部出力機能がないと安全性が低下してしまうので注意しましょう。
外部出力にも違いがある
外部出力には大きく分けて
- 無電圧出力
- 有電圧出力
の2つがあります。
ご家庭の使用方法によって使い分けされているので、ガス機器業者に確認する必要があります。
マイコンメーターって何?
外部出力機能があるとマイコンメーターと連動できます。
マイコンメーターとは、ガスメーターにマイコン制御器を組み込んだ、遮断装置付きガスメーターの事です。
ガスの使用状況を常に監視しコンピューターが危険と判断したらガスを止めたり警告を表示する機能があります。
マイコンメーターはこんな時にガスを止めます。
- 消し忘れなどで時間オーバーした時
- 大きな地震を感知した時
- 配管のガス圧が低下した時
- 異常なガスの消費などで、流量オーバーした時
- <オプション>警報器との連動
5番目のオプション機能として警報器との連動があります。
特に、LPガスのお家では特にマイコンメーターが使用されている事が多いので、ガス警報器の買い替え前に連動しているか確認した方がいいです。
ガス警報器の設置義務
ガス警報器の設置義務は一般家庭にはありません。設置義務はコチラの記事で紹介しているので参考にしてください。
ただ安全第一で最低限のガス警報器は設置しておきたいですね。
都市ガス対応のガス警報器の種類(12A・13A用)
都市ガス対応のガス警報器ですが注意するポイントがあります。都市ガスの種類です。
都市ガスと言っても細かく種類に分かれています。ガス警報器のパンフレットにも対応している都市ガスの種類の記載があります。正しい機種を選定できるように、はじめに都市ガスの種類について簡単に紹介します。
都市ガスの種類
都市ガスの種類は大きく7つの種類に分類されています。
日本では都市ガスはウォッべ指数(Wobbe index)と燃焼速度指数の組み合わせにより
13A・12A・6A・5A・L1・L2・L3の7種類に分類されている。
都市ガスの種類によって
- 熱量
- 圧力
- 成分
- CO2の排出係数
が変わってくるようです。まずはガス会社に問い合わせてご自宅で使用されている都市ガスの種類を確認してください。
全ての種類のガス警報器を紹介したいところですが、今回は比較的日本では使用されている12A・13Aを検知対象としているガス警報器を矢崎とコスモスの2会社に分けて紹介します。(対応していない方スミマセン)
矢崎のガス警報器(12A・13A用)
矢崎のガス警報器はネットショップでも取り扱っている事が多いです。
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参考価格 | ¥5,800 | ¥10,500 | ¥12,300 |
型式 | YF−814 | YP−756F(E) | YP− 776 |
対象ガス | 都市ガス(12A・13A) | ||
お知らせ対象 | ガス漏れ | ガス漏れ 不完全燃焼(CO) |
ガス漏れ 不完全燃焼(CO) 火災 |
検知方式 | 接触燃焼式 | F:SnO2系半導体センサ FE:半導体式 |
ガス:SnO2系半導体センサ 火災:熱感知式 |
外部出力 | なし | あり | あり |
商品リンク |
新コスモスのガス警報器(12A・13A)
新コスモスのガス警報器は矢崎より価格が高いです。検知方式が矢崎とは違うのでそのあたりが影響しているかもしれません。
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参考価格 | ¥8,100 | ¥10,120 | ¥14,054 |
型式 | XL−175G | XW−125G | XW−715G |
対象ガス | 都市ガス(12A・13A) | ||
お知らせ対象 | ガス漏れ | ガス漏れ 不完全燃焼(CO) |
ガス漏れ 不完全燃焼(CO) |
検知方式 | 熱線型半導体 | 熱線型半導体式 | 熱線型半導体式 |
外部出力 | あり | あり | あり |
商品リンク |
LPガス対応のガス警報器
続いてLPガスのガス警報器です。LPガスの場合は家の外にガスボンベを設置している事がほとんどだと思います。
ガスボンベの近くにはガスメーターがありますが、そのガスメーターがマイコンメータ連動かを確認してご家庭にあったガス警報器を選定する必要があります。
矢崎のガス警報器
矢崎のLPガス対応の警報器は1台でガス漏れと不完全燃焼に対応している機種がなかったので、それぞれに対応している機種を紹介します。
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参考価格 | ¥3,390 | ¥6,650 | ¥9,778 |
型式 | YF−005N | YF−434G | YZ−222 (電池式) |
対象ガス | LPガス | ||
お知らせ対象 | ガス漏れ | ガス漏れ | 不完全燃焼(CO) |
検知方式 | 接触燃焼式ガスセンサ | 接触燃焼式ガスセンサ | CO:電気化学式 |
外部出力 | なし | あり マイコン連動 |
あり マイコン連動 |
商品リンク |
新コスモスのガス警報器
新コスモスのガス警報器はマイコン連動のタイプとそうでないものなど、取り揃えが充実している印象です。マイコン連動タイプとそうでないものを合わせて4点紹介します。
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参考価格 | ¥4,950 | ¥7,425 | ¥8,233 | ¥15,895 |
型式 | CF−626 | XA−686A | XH−681G | XC−691 |
対象ガス | LPガス | |||
お知らせ対象 | ガス漏れ | ガス漏れ | ガス漏れ |
ガス漏れ |
検知方式 | 半導体式 | 熱線型半導体 | 熱線型半導体 | ガス:熱線型半導体式 CO:電気化学式 |
外部出力 | なし | なし | あり マイコン連動 |
あり |
商品リンク |
まとめ
ガス警報器は一般家庭で必ず取り付ける必要はありませんが、安全に暮らすために安心につながるものと思います。
- 機種によって検知センサが違う
- マイコン機能連動の機種がある
- ガス漏れだけでなく不完全燃焼や火災などを検知する機能もある
- 販売元により検知センサも違うので価格も異なる