今回は脱衣所についてです。家を建てる時に、間取りの問題やこちらからの要望がなければ、概ね洗面所と脱衣所は兼用する仕様になっているのではないでしょうか?住み始めて5年以上たった私の考えは脱衣所と洗面所は分けたほうがいいという事です。
さほど気にならない点なんですが住み始めてわかる事もあります。洗面所と脱衣所を分けて家を建てた私が
後悔しない間取り
費用について
を体験談を踏まえて紹介します。
後悔しない為に考えておきたい事
はじめに断っておきますが、洗面所と兼用しても後悔はしません。重要なのは、この章で書いた内容を建てる前に話し合う事だと考えています。住み始めてから「こんなはずではなかった」となる前に、家を建てる前に家族で話し合われてはいかがでしょうか?
意外と重なる生活のリズム
私が脱衣所と洗面所を仕切ったのは、前に住んでいた家は兼用で不便だったためです。帰宅後に手を洗う時、入浴後の家族がいると洗面台が使用できないのでキッチンで洗ってました。これだけの些細な事なんですが結構煩わしかったんです。特にキッチンでうがいをするのってなんだか気が引けますし、何故か同居している家族の生活リズムって重なりますよね。この経験から家を建てるなら洗面所と脱衣所は分けようと考えていました。
住み始めてわかる脱衣所の重要性
「脱衣所を作らない方がよかった」こんな話をこれまで私は聞いた事がありません。反対に「別々にしておけばよかった」という話は耳にします。その理由の多くは、子供の成長にともなうものです。子供が成長し年頃の年齢になると、身だしなみに気を使いだします。そうなると、家族と使用する時間が重なることが増えてくるようです。
家を建ててから、洗面所と脱衣所を分けようと思うとロールスクリーンなどで対応するしかありませんがロールスクリーンはオススメしません。(理由は後述します)それならば、最初から分けた間取りで家を建てたほうがいいと思います。脱衣所と洗面所を分けて後悔する事はないと私は思います。長く住み続けるマイホームだからこそ、ご家族間のプライバシーについて考えてみてもいいのではないでしょうか?
生活のリズムは思っているよりも重なる事が多い
住み始めてから脱衣所の重要性に気づく事が多い
事前に話し合いましょう。
後悔しない間取りとは?
脱衣所と洗面所の間取りはどうすればいいのでしょうか?それぞれ家の敷地や形は違うので、この間取りが正解というのはないですが考えていただきたい点をここでは紹介します。
洗面所に必要な面積をイメージする
脱衣所と洗面所を仕切ったはいいけど、洗面所が狭くなってしまっては本末転倒です。私が家を建てる時もハウスメーカーの担当者からは、「別々にすると洗面所が狭くて不便ですよ」と言われました。ですが前に住んでいた家が狭い洗面所だったので、狭いと感じた事はありません。無駄に広い洗面所の間取りを見直してみてはいかがでしょうか?
どうでしょう?昼間は脱衣所の引き戸を解放しているので、圧迫感はありません。
造作洗面台であれば自由度が高いので問題ないですが、メーカーの既製品を設置する際は、サイズによっては設置できない事もあります。設置したい洗面台は先行してイメージしておいた方がいいと思います。
ロールスクリーンで快適な空間になるのか?
単純に洗面所と脱衣所を独立させると兼用する場合に比べ敷地面積が必要になります。設計打ち合わせで「低コストで脱衣所を独立できなか?」と相談したところ、ロールスクリーンやカーテンで仕切る事を提案されました。
ロールスクリーンやカーテンでも仕切る役割を果たしてくれるのですが、「快適に使用できるか?」と考えるとやはり心許ないだろうと思います。スクリーン越しに家族ならまだしも、お客さんはちょっとという方は多いのではないでしょうか?特に女性だとなおさらです。また、ロールスクリーンを使用するのは住み始めだけかもという感じもあります。
脱衣所の費用を抑えるには
脱衣所を分けると洗面所と兼用する場合に比べてコストアップは否めません。
ここでは私の実例をもとにかかった費用と費用を抑えるコツをお話しします。
どのくらい費用がかかるの?
壁で仕切ることになると以下のような施工内容が増えます。つまりこれだけの費用が増えることになります。
・照明と窓の数
・壁と引き戸の設置
我が家の場合は、先ほどの図面の前と後での価格差はお父さんのお小遣い半年分くらいの金額が変わりました。
※価格は消費税が5%の時でしたので現在はもう少し高くなると思います
費用を抑えるために
我が家では、価格を少しでも抑えるために洗面所と脱衣所の窓を「滑り出し窓」から「引き違い窓」に変更し、価格をおさえる事ができました。設計を工夫する事で少しでも金額を抑える事ができるので、これからマイホームを建てようとしている方は、担当者に相談してみてはいかがでしょうか?
また、どれくらいの費用なら許容できるかを決めておく事も大事です。脱衣所に予算を使いすぎて他の部分で不満が残ってしまっては本末転倒です。予めどこにお金をかけるか決めた上で検討したほうがいいと思います。
費用を抑えた間取りを担当者に相談する
事前に費用の許容限度を決めておく
費用について話し合う際には、家族間のプライベートと金額のバランスをどうしていくのかをよく考え家族で話し合えば後悔しない家づくりにつながると思います。
まとめ
私の体験談をもとに洗面所と脱衣所を兼用する場合の後悔するポイントを書きましたが、共感できる方もできない方も家族間のプライバシーについて家族で話し合ってみてはいかががでしょうか?
話し合ってあった上なら脱衣所を洗面所と兼用しても問題ないと思います。問題なのは話さないまま家を建てて後悔する事です。特にプライバシーの話では「子供部屋の鍵をどうするか?」は話題になりますが、洗面所や脱衣所は忘れがちです。
細かな内容も家族で話し合う事で、マイホームの暮らしがさらに楽しくなると思います。今回紹介した内容や周囲の方の意見を聞きながら、楽しい家づくりをしてください。