家を建てるときに一度はエコカラットを使ってみようと検討される方は多いと思います。ですが、本当にエコカラット のメリットを享受できるのか不安ですよね?通常の壁紙よりも価格が高いので躊躇する気持ちもわかります。
そこで今回は、エコカラット について我が家で採用してどうだったのかを実験結果を踏まえて紹介します。
この記事を読んで欲しい人
●エコカラットを設置するか迷っている人
●エコカラットの効果を知りたい人
●壁紙にこだわりたい人
エコカラットって何?
LIXILから販売されている壁材の商品名です。壁のデザイン性の向上だけでなく
調湿機能
脱臭・消臭機能
有害物質を低減する機能
があるとLIXILホームページでは紹介されています。
私が家を建てた2014年の時は、エコカラットとエコカラットプラスの2種類がありましたが、今はエコカラットプラスに統合されたようです。昔は水拭きできなかったのが、プラスに統合されたことにより水拭きに対応したそうです。
我が家にエコカラットをトイレに採用した理由
我が家で何故エコカラットを採用したかというと、ハウスメーカー選定していた頃にモデルルームで使用されていたからです。モデルルームでは階段の壁に実際に霧吹きで水をかけデモをしていました。
それを見た私は即エコカラットを採用を決めました。
玄関に使用するには面積が必要
当初は玄関にエコカラットを採用しようと考えていました。
通常の壁紙よりはコストがかかるのはわかっていたので、写真の部分にエコカラットを採用しようとしてたのですが、担当者からはオススメされませんでした。
理由は
玄関に対して効果を得るにはエコカラットの面積が少ない
壁一面じゃないと段差ができる
と当たり前すぎる理由でした。
エコカラットを採用するのが目的になってしまっていて、まさに本末転倒な事をしようとしていました。
小面積で採用しやすいのはトイレ
エコカラットが使用される主なスペースは
・玄関
・リビング
・トイレ
です。玄関の使用を諦めた私はトイレで使用することにしました。小さな空間であるトイレを選択することによりコストを抑えることができました。
間接照明との相性がいい
エコカラットは薄い上ではなくタイルです。デザインも比較的多くあり、そのデザインも立体的です。
立体的なので光の当て方を工夫する事で陰影がついてデザイン性が上がります。これは壁紙にはないメリットだと思います。
LIXILのホームページで確認できますが、タイルのデザインによって価格差がかなりあります。我が家で使用したたけひごは5,800円/m2ですが、その他を見ると12、900円/m2するタイルもあります。
たけひごはエコカラットの中でもリーズナブルな価格ですが、タイルを縦と横に並べると陰影が変化して変わった変化のあるデザインになります。同じ方向に揃えて施工することも可能です。
エコカラットの効果はどうなのか?
エコカラッとの効果は実際にあるのか調べてみましたのでわかる範囲で紹介します。
調湿機能
我が家は1階のトイレにエコカラットを採用しています。そこで、同じ時刻に1階のトイレの湿度と2階のトイレの湿度を測定しました。できるだけ同じ条件になるように温湿度計の置き位置も窓の前に置いて揃えました。
検証時の状況
2020年2月下旬曇り
雨が降った後で外の道路は濡れている状態。検証時は雨は止んでいて測定の間も雨は降りませんでした。
測定位置
検証結果
温湿度計を両方のトイレに設置し、1時間経過後の値は以下のような結果に。
エコカラットあり(1階)・・・湿度55%
エコカラットなし(2階)・・・湿度65%
その差10%
私の体感として湿度の差を感じられる事はありませんでしたが、実験結果からはエコカラットの調湿効果は本物であると考えられます。
消臭・脱臭機能
これは検証のやり方がわからなかったので体感の話になってしまいます。正直匂いの差は感じられません。
エコカラットの消臭・脱臭機能は即効性はないので、我が家では消臭スプレーを設置して臭いそうな時は便器にスプレーをかけて対応しています。
エコカラットはオススメか?
ここまでエコカラットについて紹介をしてきましたが私としてはエコカラットはオススメできると思います。
今回検証した内容以外にもオススメできる点は
・水汚れを気にしなくていい
・壁紙ではだせないデザイン性
があります。
水汚れを気にしなくていい
トイレの手洗いの際にどれだけ慎重に洗っても水が飛散しますが、エコカラットによって水を吸収してくれます。
壁紙のままだと経年劣化が考えられますが、エコカラットなのでそのような心配がありません。
壁紙ではだせないデザイン性
エコカラットの場合、柄の選択肢は壁紙と比べると低いですが立体的なデザインが選択できるので間接照明との相性が良いです。ただし、壁紙は奇抜な色や選択肢は多様で選択肢も広がります。
エコカラットを採用するときに注意する点
エコカラットはお勧めできますが注意する点もあります。
・広い空間で効果を求めるには設置枚数が必要
・効果が地味。設置するだけでは実感を得られない
広い空間で効果を求めるには設置枚数が必要
エコカラットはその効果から玄関やリビングの壁に採用したいと思うかもしれませんが、やはり広い空間で使用するにはコストがかかります。採用の際には、予め計画的に家づくりを進めていく必要があると思います。
効果が地味
検証結果で紹介した通り、効果を求めてエコカラットの採用を考えると思いますが、実際住んでみて効果を実感する事はあまりないように思います。デザインを求めるなら実感も得られると思いますが、機能を求めて採用すると体感は得にくいと思います。
いかがだったでしょうか?エコカラットについて紹介してきましたが、予算と相談しながらデザイン性と機能性をうまく両立させて理想の家づくりにつなげてください。