◆お芝居情報◆

【放送日】 【お芝居】

役柄役名出演者名
御用聞き 金太 桜 金造
同心 江名和之進 えなりかずき
お重の亭主 三次 魁 三太郎
お由美の妹 お重 重田千穂子
国次の女房 お由美 野川由美子
御用聞き 国次 村井国夫
国次の娘 お洋 長山洋子
お江戸でござる オリジナルソング
曲名
作詞
作曲




●杉浦日向子のおもしろ講座●
江戸風俗研究家 杉浦日向子
加筆・編集・補足 長尾武之介



◆本日の間違い点◆

●定町廻り同心・江名和之進は若すぎる
定町廻り同心は八丁堀の中でも勤続三十年などのベテラン同心がなるものです。
ゆえに非常に若い定町廻り同心ですね~と。(^^;

(えなり君の言葉をそのまま書かせていただきます)
【え:】四十三歳のつもりで演じました
【え:】先生、これはちゃんと考えてありまして・・・
【え:】以前、十六、七で同心を演ってご指摘をうけたので、え~、最低でも四十歳以上ということだったので、着物とかも地味にして今日のお芝居は四十三歳のつもりで。
ですが、かつらまでは間に合わなかったんですよ~。

以前指摘された部分を覚えていて、そこまで配慮していたとは・・・
改めてえなり君のすごさを思い知らされました。(武之介)
定町廻り同心(じょうまちまわりどうしん)
同心の最高地位の1つ。江戸の町を巡回し、犯罪を取り締まった。


●大江戸大川事情●

■部分部分で違う大川の呼び名■
現在、手元に資料がありません。
手に入り次第、掲載いたします。
「江戸名所之絵」雛形蕙斎(北尾政美)画

「江戸名所之絵」の簡略図です。(^^;
江戸名所之絵 大川
ヒジョ~に分かりづらくてすみません。m(>o<)m

大川は部分部分によって呼び名が違っておりました
・千住大橋付近(この図の右端あたり?)・・・『千住川・荒川
・浅草観音様の前の付近・・・『浅草川
・吾妻橋より下流付近・・・『大川
・両国橋~新大橋の間の川岸・・・本日のお芝居の舞台「大川端
この大川からたくさんの数の堀割が江戸の町中へとのびていっております。
ゆえに、船さえ使えば簡単に町中まで物資の輸送をすることができました。
大川はこのような大幹川(だいかんせん)であったのです。
■大川の川開きと様々な船達■
現在、手元に資料がありません。
手に入り次第、掲載いたします。
「東都両国橋夕涼図」栄泉画

別な絵で代用します。
江戸名所図会 両国橋
「江戸名所図会 両国橋」
新版 江戸名所図会 上巻』より
(鈴木棠三・朝倉治彦校注、角川書店、P130-P132、S50/1/10)

ものすごいにぎわいの絵ですね。
これは旧暦の5月28日の川開きの日の絵です。
明暦の大火で亡くなった大勢の人々の霊を弔う為に行われたのは始まりでした。
元々は慰霊祭だったのです。
明暦の大火(1657)
振袖(ふりそで)火事とも。
二昼夜にわたって燃え広がり江戸市中の大部分を焼いた。
この日に花火を打ち上げまして、たくさんの遊覧船が繰り出してきます。
この船遊びは高くついてしまうので、一般庶民は橋の上で花火を楽しみました。
橋の上はまさに現代の通勤ラッシュ時の電車内のごとく、人・人・人でいっぱいです。

この川開きですが、期間は5月28日~8月28日の三ヶ月間です。
この間は、毎日花火が打ち上げられます
もちろん初日が一番華やかだったわけですが、それでもこの期間は大どんちゃん騒ぎだったのでしょうね。(^^;



この川開きになりますと、川には様々な船が繰り出してきます。
江戸名所図会 両国橋
「江戸名所三ツの眺 両国夏の月」(歌川広重)
浮世絵に見る江戸の一日』より
(佐藤要人・高橋雅夫監修、藤原千恵子編、河出書房新社、p104、(1996/6/25))

■屋根船■
番組内で紹介された絵には掲載されているのですが、絵の真ん中下あたりの船で女性が杯洗がわりに隅田川で杯を洗っております
杯洗(はいせん)
杯を洗いすすぐ器
今の隅田川を思い浮かべてしまうと
「えええぇぇぇぇ~!!」
とお思いになられるでしょうが、当時の隅田川はそれほど綺麗な川だったということです。
屋根船 この女性が乗っている切り妻型の船が屋根船です。
(代用の絵では右図になります)
すぐ近くの船では船頭さんが寝そべっていますね。(^^;

■猪牙船■
猪牙船 番組内で紹介された絵には、一組の男女がしっぽりとしている船があります。
猪牙船(ちょきぶね)です。
大きな船の中をちょこまかちょこまかと行く小型船です。
(代用の絵では右図になります)

■屋形船■
屋形船 そして、絵の中でも船に提灯をたくさんつけてひときわ目立っている船が屋形船です。
屋形船はとても大型の船です。
二十人以上収容できて、船内はいくつもの座敷に区切られています。
ゆえに高価でもあり、大名や豪商が使いました。

番組内で紹介された絵にあるのですが、絵の中のひときわ目立つ屋形船「吉野丸」という船は、なんと乗っているのが全員女性なのです!
彼女たちは柳橋の芸者衆です。
今日に限っては仕事を休んで、自分達の身銭を切って屋形船を借り切って遊んでいるのです。
つまり・・・
「一番の稼ぎ時にわざと休むことを粋とした」
しているわけであります。
ちなみにこの屋形船、船賃だけでも五両ぐらいかかりました。
とてもじゃないですけど、一般庶民では乗ることは出来ないですね。

■うろうろ船■
(※番組内の絵にはのってますが、代用の絵にはありません。)
こうやって船遊び客を乗せている船ばかりかと思いきや、なんとこの川の上でも商売をしている船があります。
屋形船のそばで西瓜や瓜などを載せてうろうろしている船があります。
この船はうろうろ船といいます。
「うろうろぉ~」
と言いながら、西瓜や瓜などの物を売りに来るわけです。

■太鼓船■
(※番組内の絵にはのってますが、代用の絵にはありません。)
そして更なるおかしな船があります。(^^;
絵の中に、なんと太鼓を載せて何やら賑やかそうな船があります。
これは太鼓船といいます。
やたら賑やかに太鼓を打ちならします。
すると、当然うるさいです。
耳が痛くなるほど五月蠅いので、ご祝儀をやって追い返します。(^^;
そしたら、今度は次の船の前にいってドンドンバンバン太鼓を打ちならし・・・またご祝儀をもらってまた別の船へと・・・
まぁお祭りの中であるということで、周りの人も多めに見てくれていたのでしょう。
これが現代でしたら、たぶん罵声が聞こえてきたり、もしくは喧嘩沙汰までに発展しかねませんよね。

ほんとに当時はのんびりとした時代だったんですね。

■大川におけるその他の行楽■
東都名所 佃しま夏の月
「東都名所 佃しま夏の月」(歌川広重)
浮世絵に見る江戸の一日』より
(佐藤要人・高橋雅夫監修、藤原千恵子編、河出書房新社、p110-p111、(1996/6/25))

花火が終わると、今度は月見がやってきます。
大川の上に船を浮かべて、夜空にひっそりと輝く月を眺めながらくいっと一杯・・・いいですね~。(~o~)
そして、冬になったらなったら雪見です。
船の中に炬燵を持ちこんだ雪見船で銀世界を眺めたそうです。

隅田川はいろいろな当て字があります。
「澄田(すみだ)」、「角田(すみだ)」、「墨田(すみだ)
澄田などという当て字がつくくらいですから、余程川の水が澄んでいたのでしょうね。
いろいろな書き方がありますが、中でも大川と呼ばれた辺りが、もっとも行楽地でありました。
白魚なども佃島あたりの名物になるほど捕れたそうです。
佃島(つくだじま)
大川河口にあった小島
風光明媚な場所でもあり、行楽地としても親しまれており、交通の要でもあった大川(隅田川)でありました。

●出演者への質問●

【質問:】川などで遊んだことはありますか?」

●長山さん●
隅田川はですね、屋形船にのってお花見行きましたね。
あと、結構高層マンションに住んでいる友達とかと、夏の花火を
【金:】有名ですからね~、隅田川の花火は。江戸時代からあったんでしょ?
【杉:】戦後ちょっと途絶えましたが、復活してよかったですね。
●村井さん●
僕らの子供の頃はずっと川遊びですよ。
川をせき止めたり、一日中夏なんかは川の中で遊んでましたからね。
今、子供達なんかは川遊びなんかないでしょ?
【え:】しないですよ~。
魚を捕ったりとかね、それから泥鰌をとったり・・・
すごいですよ?あぜ道のあそこやったりね~、もう蛭がいっぱいいて・・・
【ALL:】蛭がいたっ?!!(゚o゚)
あの田んぼの所の細道には蛭がいて・・・もうそんなの平気でしたよ。
【え:】蛭ですか・・・そうなんですか・・・
しらないのかっ!?
田舎育ちなんだよ~。
●えなり君●
遊んだことないですね~。
ただうちの近くで多摩川があるんですけれども・・・
遊んだことはないんですけれども、学校で鮭を放流したんです。
それを行事でやりましたね。
【杉:】ちゃんと帰ってきましたか?
いや、その時卒業しちゃったんですよ・・・
六年生だったんです、放流したときが。
●杉浦先生●
やっぱり隅田川が一番思い出深いですね。
で、しかも最近どんどん川も綺麗になって、それから川岸も水に親しめるようによくなりましたね~。
【金:】一時に比べるとずいぶん綺麗になりましたからね~。
綺麗になりましたね~。
一時、ひどかったですからね~。
●野川さん●
私がデビューした時に・・・三十八年くらい前ですか。
あの~隅田川を船でずっと行ったことがあったんですけれども、臭いがひどくて、これをこれから綺麗にするんだっておっしゃるのに乗せてもらったことがありました。
今はほんとに綺麗ですね、見違えるように。
【杉:】友禅流しなんかも出来るぐらいに綺麗になりましたね。
●金造さん●
川っていうとさ、もっと古くはさ、人類の文明じゃないですか。
【ALL:】:おおぉ~(゚o゚)
黄河文明でしょっ!チグリス・ユーフラテス・・・ナイル川に・・・・隅田川。(爆)
【魁:】なんでだよっ。(^^;
よく人生は川の流れの様だって・・・川って言ったっていっぱいありますからね。
清流もあれば・・・どぶ川もある。
「川の流れの様に~♪」・・・あなたの川はどんな川?
・・・
・・・
ま、またお会いしましょう~!!(^o^)/~~

■参考文献■

■このページに関してのご意見・ご感想■
掲載内容に関する感想・お問い合わせ等がありましたら、下記フォームよりご投稿下さい。
(「お問い合わせ」からも可能です)
お名前*  
件名
Mail,URL
メッセージ*
 






トップへ