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●浮世風呂 武之介意訳3 銭湯開店●

■その3■
と話し込んでいる内に、やっと銭湯の大戸が開いたよ。
大戸に寄りかかっていたもんだから、豚七はスッテーンコロリン。
●&▲「あぶね!」
番頭「うぉぉっ!?」Σ(゚Д゚;;)
戸を開けたら突然大の男が倒れ込んでくるのだから、そりゃあビックリ仰天。
●蔵と▲助の二人が抱き起こすも、当の豚七は目をぎょろぎょろさせるばかり。
どこか変なところでもぶったのかな?
番頭「何処も怪我はしなかったかい?」
●蔵「そ~れ見ろ。言ってる側から転んだじゃねーか。」
●&▲「アハハハハハ」
豚七「な何てことはねぇ!大丈夫だ~。イヒヒヒヒヒ!」
転んで笑われたもんだから、恥ずかしさで負け惜しみを言う豚七。
原文


番頭「おはようございます。皆さん早いですなぁ」
▲助「たいそうな朝寝だなぁ~、番頭。」
番頭「はい。夕べは夜更かししましてねぇ~。」
▲助「怪しいぜぇ番頭。」(・∀・)ニヤニヤ
●蔵「どこか良い所にでも行ったんだろうよ。」(・∀・)ニヤニヤ
あらまぁ、自分らの事を棚に上げて。(^^;
番頭「へへへへへ。それなら良いんですけどねぇ。」
苦笑いを浮かべながら、はたきで銭箱のほこりを落として、皆を中に迎い入れたよ。
原文


●蔵と▲助の二人はさっそくスッポンポンに変身。
気付いたかのように、豚七の方を振り向く。
●蔵「豚七また滑るなよ。おぉ、寒ぃ。今朝は寒いなぁ。」
▲助「同行でございなぁ!同行でござい!」
川垢離でもするかのようなかけ声だなぁ~、よっぽど寒いみたい。(^^;
▲助「よっこらせ!」
と一目散に柘榴口に入り込んでいったよ。
原文


豚七も、のろのろとスッポンポンになる。
恥ずかしげに手ぬぐいを前にあてて、慎重な足取りで歩き始めた。
もう転ぶのは、流石にご免被りたいらしい。(笑)
慎重に慎重に……これまた蠅がらくりのような足取りでゆっくりと歩く。
豚七「よっこらせ」
と柘榴口をくぐって、
豚七「ご免よ~」
と断りを入れてから、風呂へと入り込んだ。
湯に浸かる際はこうやって断りをいれるのが銭湯のマナー。
さすがにその辺りは手慣れて……
豚七「熱ちぃぃ!!めっちゃ熱ぃっ!!あちーーーよっ!!!」ヽ(`Д´)ノ
全然手慣れてねーーー!!
豚七「ととんでもねぇ!!石川五右衛門じゃねえか!!」
釜ゆでですか。(^^;
あーだこーだと毒づきながらも、何とか我慢して入ったみたい。
江戸の風呂はとにもかくにも熱い。
でも江戸っ子は意地をはるものだから、「ぬるいぬるい」なんて言いながら入るものなんです。
豚七もやせ我慢しながら、鼻歌を歌います。(笑)
豚七「ああぁ~♪今は吉田町で♪寝るとよ♪寝るとよぉ~♪」
がんばれ豚七!
●&▲「アハハ。吉田町で夜鷹をならすたなぁ、こいつぁとんだ勇みヤツだぜ!そりゃ、そりゃ!」
と二人がはやしたてるから、ますます調子に乗って……
豚七「寝るとよ♪寝るとよぉ~ん♪」ヽ(^Д^ )ノ
と極楽気分だ。(笑)
原文


■銭湯の構造■
構造自体は、現代の銭湯とそれほど大きくは変わっていないと思われます。
おおまかですが、下図のような感じ。
銭湯の構造
「江戸浴戸」
近世風俗史(四)』より
喜田川守貞、岩波文庫、P107、2001/10/16)
土間で履き物を脱ぎます。
(脱いだ履き物は、下足番が下足棚に並べてくれます)
高座(番台)に湯銭を払う。
板間にあがり、衣類を脱ぐ。
(通常は板ですが、板の代わりにゴザを敷いている所もあります)
流し場で身体を洗う。
(汚水は溝を通って出て行きます)
柘榴口(ざくろぐち)をくぐって、浴槽に入る。

ざっとこんな形になるかと。
時代によって銭湯の構造もかなり異なりますが……
(男女が別れていなかった、柘榴口ではなかった……等。)

こういう形を見ると、現代と似ているなぁ~と思えますね。
(柘榴口などの特有なものを省けば)
しかし、内実はか・な・り・違っているんです。
特に、衛生面についての話などは、びっくり仰天モノですよ。(笑)
(これらについても、後ほど細かく掲載します。)

基本的には男湯・女湯ともに同じ作りになっていますが、一カ所だけ決定的に違う箇所があります。
それは……階段
つまり二階の存在です。
二階は簡単にいえばサロンのようなものになっていて、客がくつろげる空間になっています。
別料金になってしまいますが、お茶やお菓子なども食べたり飲んだりできます。
将棋盤を広げて一勝負……なんていう話もききますし、こちらでさぞゆったりくつろいだ事なのでしょう。
「なんで女湯の方には無いんだっ!」ヽ(`Д´)ノ
と現代であれば男女差別問題になりかねない事ですけれども、当時はどうだったのでしょうかね~。


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■参考文献■

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